慶應メディアコム研究生制作のドキュメンタリーが「みんなの人権・映像フェスティバル」で優秀賞受賞

2024-06-06

メディアコムの研究生が制作したドキュメンタリーが 「みんなの人権・映像フェスティバル」で優秀賞を受賞しました。

慶應義塾大学メディア・コミュニケーション研究所(メディアコム)の研究生3人が授業で制作したドキュメンタリーが「みんなの人権・映像フェスティバル」で優秀賞を受賞しました。
この映像フェスティバルは世界人権宣言大阪連絡会議が主催して、映像の力で「差別のない人権が尊重された社会づくり」を目指すもので、大賞に次ぐ優秀賞を受賞しました。
このフェスティバルでは、主に関西在住のテレビ・映画関係者らが審査委員を務めているほか、お笑い芸人でYouTuberのせやろがいおじさんが審査委員長を務めています。
受賞したのは「未来の子ども部屋〜多様な性が紡ぐ多様な家族のかたち〜」という作品です。2023年度春学期のメディアコム開講授業「映像コンテンツ制作Ⅰ」で3か月ほどかけて完成させました。

「未来の子ども部屋~多様な性が紡ぐ多様な家族のかたち~」
優秀賞に選ばれた「未来の子ども部屋〜多様な性が紡ぐ多様な家族のかたち〜」から

制作にかかわったのは会津万葉子さん、鈴木倫子さんの2人(いずれも文学部3年)です。

表彰される会津万葉子さん(向かって右)と鈴木倫子さん(向かって左)
表彰される会津万葉子さん(向かって右)と鈴木倫子さん(向かって左) 4月26日・大阪

4月26日に大阪で行われた授賞式には会津さんと鈴木さんが出席し、二人揃って賞状と賞金を受け取りました。
選考理由は以下の通りです。

「家族になりたい、家族を作りたいと望む同性カップルたちの悩みや困りごとを率直に伝え、それを乗り越え、紡ごうとする家族のかたちまで描かれている。名前、血縁はもちろん、それ以外のつながりも含めて家族のかたちはさまざまであることも伝わってくる。そんな多様な生き方や家族を支えることが社会にとっても必要ではないか、よりよい社会に向かうのではと考えさせられる」

その後の記念シンポジウムでは鈴木さんが登壇し、取材を通して得た学びについて他の登壇者たちと議論しました。
学生たちは今回の受賞の喜びを次のように話しています。

会津万葉子さん
この度は優秀賞をいただきまして、ありがとうございます。人権についてこれほど深く考える機会はなかったので、今回の座談会は大変勉強になりました。これからも視野を広く持って自分ができることを模索していきたいです。

鈴木倫子さん
この度は私たちの作品を優秀賞に選んでいただき、とても光栄に思います。他の入賞者の方々の作品を通して、人権に関わる様々な問題について考える機会となりました。また、表彰式後のシンポジウムに登壇させていただき、主催者の方々や他の入賞者の方々、参加者の方々と「人権」に関する幅広い討論ができたことは、私にとって得難い経験でした。これからも、日々の学びを糧としながら映像という形で多くの人々に問題提起ができるような作品を制作していきたいと思います。

記念シンポジウムの様子(向かって左側が鈴木倫子さん)
記念シンポジウムの様子(向かって左側が鈴木倫子さん) 4月26日・大阪
審査員長のせやろがいおいじさんと鈴木倫子さん(向かって左)と会津万葉子さん(同右)
審査員長のせやろがいおいじさんと鈴木倫子さん(向かって左)と会津万葉子さん(同右)

「未来の子ども部屋〜多様な性が紡ぐ多様な家族のかたち〜」はこちらから視聴が可能です。
https://youtu.be/xnnJCcJJRHE?si=q1nFRhC6d0eZpw_G

第3回「みんなの人権・映像フェスティバル」の入賞作品は、以下のホームページに掲載されています。
https://blhrri.org/topics/topics_shosai.php?topics_no=1733

※文中に記載の学年は2024年6月現在