メディアコム研究生が日仏会館フランス語コンクールで入賞
2025-12-21
2025年11月22日、日仏会館ホール(東京都渋谷区)において、「第16回日仏会館フランス語コンクール」決勝大会が開催され、メディアコム研究生の鈴木倫子さん(文3年)が見事入賞し、奨励賞の一つである日本ロレアル賞を受賞しました。
日仏会館フランス語コンクールは、日仏学術・文化交流を目的とする日仏会館が、フランス語教育の振興を支援する目的で、日仏交流150周年を記念し、2008年から開催しているスピーチコンテストです。
鈴木倫子さんは、コンクールの上級部門にスピーチ原稿を提出し、応募者の中から決勝大会進出者に選ばれました。今年の上級部門のテーマは「Ce que je peux faire pour la paix(私が平和のためにできること)」でした。
決勝大会では、書類審査で選ばれた中級部門7名、上級部門8名がスピーチを行いました。鈴木倫子さんは上級部門の出場者として6分間のスピーチと、審査員との質疑応答を行いました。
「声を奪われた人々」と題したスピーチで、鈴木倫子さんは、国立ハンセン病資料館を訪れたことで知った「戦争捕虜とハンセン病患者」という2つのマイノリティ性を持った男性の存在と、スヴェトラーナ・アレクシエーヴィチ著『戦争は女の顔をしていない』の引用を関連づけて、「大きな物語」に抵抗し、ジャーナリストとして「不可視化された存在を可視化すること」を「私が平和のためにできること」として訴えました。

鈴木倫子さんのコメント
このたびは、日仏会館フランス語コンクールという大きなコンクールで奨励賞をいただき、とても嬉しく思います。
戦後80年の夏に「私が平和のためにできること」というテーマで原稿を執筆したことは、「平和」と社会における自分の役割について考える貴重な機会になりました。
そして、たくさんの来場者の前でフランス語で意見を表明させていただいたことで、自らのフランス語をより実践的なレベルで使うことの難しさと重要性に気づかされました。
また、コンクール終了後に審査員の方々や来場されたフランス語教育関係者の方々、他の決勝大会出場者の方々と意見を交換できたのも、私にとって得難い経験でした。
改めて、スピーチに向けて発音のご指導をくださった前島アンヌ・マリー先生、そして日々の授業でたくさんの気づきを与えてくださるゼミの先生方にお礼を申し上げます。
これからも、自らの関心と結びつけながらより一層フランス語学習に取り組んで参ります。
2025年度(第16回)日仏会館フランス語コンクール決勝大会
https://www.fmfj.or.jp/concours.html
