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慶應義塾大学メディア・コミュニケーション研究所について

メディア・コミュニケーション研究所長
烏谷 昌幸

メディア・コミュニケーション研究所は、今からおよそ 75年前、1946年に新聞研究室としてスタートしました。その後、1961年には新聞研究所となり、さらに1996年の創立50周年を機に現在のメディア・コミュニケーション研究所という名称になりました。こうした名称変更は、メディアや情報環境の変化に柔軟に対応していこうという研究所の基本的姿勢の現れでもあります。

メディア・コミュニケーション研究所は、研究機関としてのみならず、教育機関としてもまた充実した活動を続けています。研究所では、毎年入所試験を実施し、現在では大学2年次からの3学年、合計約200名の学生(研究所では研究生と呼んでいます)が学んでいます。

修了生の中には、優れたジャーナリストとして、また、広告・PR業界の中核として活躍している方もいます。もちろん、すべての研究生がメディアや広告・PR業界に進むわけではなく、それ以外の業種で活躍する修了生も多数います。ただ、この研究所での真摯な学びの経験、また、教員、研究生、OBOGとの多彩なコミュニケーションから得られた経験は、修了生全員にとって、人生を歩んでいくうえで大きな糧となっているはずです。

ソーシャルメディアが普及し、AI技術が急激な進化を遂げることで、今日コミュニケーションの可能性や利便性は飛躍的に拡大しています。
その一方でこれまで以上に、情報を発信する人間の倫理や公共性の感覚が問い直されているようにも思います。
メディア・コミュニケーション研究所では、情報感度の高い研究生たちが集まり、互いに刺激し合いながら、こうした時代の要請に応えられる力を培うために日々精進しています。この刺激的な環境に身を置いて、充実した学生生活を送りたいと切望する学生諸君の積極的な参加を心より歓迎致します。